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美紀「…試合……開始……」
美紀が審判を勤め試合が開始される。
じゃんけんの結果紘からのサーブとなった。
パンッ
高々とビーチボールが空中に上がり、合わせるように紘が飛び上がる。
バンッ
先程より大きな音が響くと、ビーチボールは２人の間に一直線に飛んで行く。
慶子「私が！」
美保「私が！」
左右から２人がビーチボールに飛びつき、その結果
ゴンッ
おもいっきりおでこをぶつけ合い２人はおでこを抑えて俯いている。
慶子「あいたた……紘謀ったわね……」
美保「痛いです……」
紘「勝負なんだからこういうのはありだよ♪」
紘は微笑みながらそう言ったが、２人には紘の背中に、黒い羽が見えたのだった。
美紀「終了……」
美紀が試合終了を宣言し試合が終わる。
ビーチボールのコート内には疲れきってぐったりした２人と、息切れさえしていない紘の姿があった。
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