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紘「何してるんだ?」
沙夜「あっお兄ちゃん♪あのね、沙那と一緒にね、棒倒ししてるの♪」
見ると、足元に砂に支えられた、今にも倒れそうな棒があり、その棒を見ながら頭を悩ませている沙那の姿があった。
紘「沙那、どうかしたのかな?」
沙那「兄様、これ以上砂を取ると倒れてしまいそうで、手が出せないんです…」
成る程、確かに沙那はこの手の遊びは苦手そうだ。目をうるうるさせて各CMに出てきたチワワなんかより100倍可愛い瞳で俺を見つめている。
紘「沙那、そんなに気にせずに頑張れ」
沙那の頭に手を置くと優しく撫でる。
これは困った時いつも使う沙那への対処方の1つでこれをすると大体どうにかなったりするのだ。
沙那「はい、私頑張って見ます♪」
紘「その意気だ頑張れ」
ほらね、沙那がこういう子で助かったよ。
沙那「えいっ………やった兄様出来ました♪」
そしてミラクルが起きて倒れる筈の棒は倒れずに、地面と垂直のまま停止していた。
紘「本当に出来ちゃった…」
沙夜「えぇーなんで?」
ただただ沙那がやってのけたミラクルに感心する2人だった。
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