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帰ってすぐに後悔した。
この竹刀どうしよう…。
真理子がもしうちに遊びに来て、これどうしたの?と聞いてきたら?
竹刀の柄の方には『和也』と名前が書いてある。
それ以前に和也から竹刀をもらうのはどうなのだろう?
あたしは頭を痛めた。
竹刀からは和也の臭いがする。
あたしは竹刀に香水をつけた。
そして、何を思ったのか、ベッドの下に隠した。
どうしてあの男はこうも何も考えずに、簡単にこういうものをくれるのだろう?
残るものなんてもらいたくないのに…。
返さなきゃ…。
でも今更返すのもおかしい気がする…。
次の日、真理子からメールがきた。
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