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家に帰った俺は、改めて受かったと実感した。
ベッドに寝転んで、携帯を開く。
『受験落ちたんだってな。ドンマイ。俺でよかったら勉強教えようか?』
送信。
我ながら、積極的なメールだ。
だが、更紗からの返事は予想外だった。
『合格おめでとう!あのね、私受かったんだけど…今日は少し学校遅れただけだよ?』
俺は唖然とした。
そして、由美を怨んだ。
あいつ…ガセ言いやがった。
でも、受かったならいい。
それで十分だ。
……だって、好きなヤツの喜びを願うのは当然だから。
うわ…
恥ずい。
すっげー恥ずかしい。
俺、いつからこんなになったんだ…?
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