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私と亜樹は
高校入学に出会った。
隣の席になり
それから帰る方向も同じで
急速に仲良くなって行った。
「紗弥…
私、彼氏デキちゃった♪」
「…そ…そう…」
高校2年の夏
突然の報告。
つか
亜樹は綺麗な女の子だから
彼氏はいるとばかりに
思っていたので
内容にビビった。
「よ…良かったね」
「もぉ~うっ!
もっと喜んでよっ!」
嬉しそうな亜樹の顔に
こっちも顔が綻ぶ。
「…で
どんな人なん?」
「実は…
同じクラスの」
ゆっくり話す亜樹に
少し、じれったさを感じて
黙ってマックのコーラを飲んだ。
「淳君♪」
「ブホッ!!」
「…ちょっ!
大丈夫?
何そのコント並の噴きは?」
一気に噎せる私に
ナプキンやティッシュをよこす亜樹。
苦しいあまり胸を叩く私に
次第に笑い出す亜樹。
店内で軽く注目を浴びてしまい
恥ずかしい。
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