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「そうそう。
ヤケ起こすなよ誰かさんみたいに」
ヒサシがカナの前の席に座る。
「誰かさんて?」
「コージさん」
「コージが?」
カナと私は目を丸くした。
ヒサシは頷いて
コージの方を見る。
「ヤケ起こして
どうでもいい女と
付き合ってるよ」
「どうでもいい?」
「隣にいる3組の女のコ?」
ヒサシは頷いた。
そういえば
千葉君の彼女が妊娠した時に
教室を覗いていた女子だ。
「『じゃあ付き合おう』て
付き合いだから」
「なんだ、それ?」
「ヤケ起こしてるてコト」
なるほど。
コージが亜樹を好きなのは
みんな知っていたコトだ。
それが
いきなり
他の女のコと付き合ってると…
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