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HRが終わって
カナとお茶をして帰るコトにした。
「…綺麗な先生だったね」
「そうだね…」
嶋津先生の話は
聞きたくなかった。
「紗弥は
進路どうするの?」
私の気持ちに気付いたのか
カナは話題を変えた。
「…進路かぁ~…」
新学期いきなり
現実を突き付けられた
進路のプリント。
ため息のように
私は言った。
「カナは?」
「私は調理師の学校に
行こうかな…て」
カナはしっかりしてるから
先を考えている。
「紗弥は?」
「…まだ
全然考えてないや」
進路なんて
まだずっと先だと思っていた。
それなのに
もう、あっという間に
決めないといけない時期に
なっていた。
「…どうしようかな…」
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