高校3年生

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    帰り道 ポケットの中にある 先生の鍵を 取り出した。       返そう……       返して忘れよう……       家に帰り 部屋に入って ベッドに倒れ込む。     先生との時間が 頭をよぎる。     先生と私では 良くない。        美男美女カップル―――…     私が隣にいても 先生と生徒だ。     いけない恋だ。     ダメなコトなんだ。       涙が止まらない。   迂闊な恋。 迂闊に近寄り過ぎた。 迂闊に好きになってしまった。     「紗弥ぁ~!ご飯!」     涙を拭いて 着替えた。
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