10年

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亜樹のお母さんは立ち上がり 結那の頭に手を置いた。     「日記を読んでみても やっぱり……     私がもっと力になってあげれば 良かったて 後悔しかなかったわ……」   「…でも… 亜樹はお母さんに感謝してるて 言ってました…」       私は亜樹の言葉を 思い出していた。           『私… 反抗ばかりして お母さん困らせてばかりいたのに こんなにしてもらって 感謝してるんだ。     私もお母さんみたいに なりたいな…』           今はもう叶わない 亜樹の言葉。     もし生きていたら 亜樹も 亜樹のお母さんも 結那も   一緒に買い物したり していたかもしれない。
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