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時世の旅人
あれからどのくらい
歩いただろう
あれからどのくらい
時が流れただろう
振り返れば今も
変わらぬ景色が広がる
流れているその中に
溶け込んでいた白い心は
光に染まり闇に染まり
やがて光輝く虹色へと染まる
旅立ちはいつの日か
過ぎ去った幾つもの物語
夜空をかける流星を
涙とともに心に閉まって
瞳の先に見えるもの
近づくほどに遠く
望むほどに失くして
儚く淡い炎のよう
この夜が明ける前に辿り着きたい
旅人は行く
千の夜を越え
千の出会いを経て
開けた扉を閉めるため
蜃気楼の霧を歩む
旅人は残す
千の空をかけ
千の別れを経て
魂が求めた意味
砂上の上に真実を書き記す
幾度季節が巡っても
意味を変えない世界にいて
泣いて笑うあなたはやがて
安らぎを瞳の奥に宿して
今をただ強く生きていく
世界の意味など知らずとも
この旅路の全てをかけ
自分の意味知り得る為に
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