Machine257

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Robot5-あのあと- 「ごめん真希ッ」 「絶対イ・ヤ」 ケンカしてる真希と敬太。というよりは、真希が一方的に怒っているだけなのだが。 「昨日あんなことしたくせによく笑っていられるわね」 あんなこと…。それは、バッティングセンターの帰りの出来事だった。 「だったら態度で示してあげようか」 そう言われて顔を近づけられたものだから、真希はキスをされると思った。テレビドラマの見よう見真似、おっとりした瞳を閉じ少し上を向く。心臓は鼓動をはやく打ち、顔は赤く染まる。どうしようという気持ちを抑えこみ顔を突き出した。…ところが、敬太は唇を重ねてこない。目を開くと…… 「…なにしてんの」 このふいんきでやってたものは… 「え、メールきたから返信してる…」 携帯だった。…まあ、キスされるって勝手に思い込んで舞い上がってたあたしがいけないんですけど?あの雰囲気で携帯ってッ!! ブチ切れた真希は一言こういった。 「はやく逝っちゃえば?」 ……それから現在に至るわけであるのだが、彼女の表情は変わらない。 「あたし、次の授業係だから。」そういうと真希は去っていく。 ―違うんだ真希 敬太は心の中で呟いた。なるべく声に出さないように。 ―ホントはメールなんかきてないんだよ。…嫌だったんだ、友達の境界線を越えてしまうのが。いままで通りに接してくれるのか不安だったから。 だからメールなんて見え透いた嘘をついた……。 「バカだなぁー俺も」 そういうと、教室の席に敬太は座った。 ―キーワードハ《カジマ》― セカイハカイマデアトイツカ
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