Machine257

8/9
0人が本棚に入れています
本棚に追加
/9ページ
Robot6―カウントダウン― 《アトミッカ…》 ―何があと三日なんだ…?もしかして漫画の発売日? 最近幻聴が聞こえる。やけにハッキリと。しかし最初の部分がどうしても分からない。 「まぁ三日後にわかるだろう」 けど、カウントダウンははやかった。二日なんてあっという間に過ぎたんだ。 《アトニジュウハチビョウ…》 カウントダウンが秒単位になると俺はなんだか緊張が走った。 《アトジュウロクビョウ…》 何が起こるんだ?ワクワクしていたら… 「お兄ちゃん!!」 俺の部屋をノックもせずに妹の春奈が入ってきて、しがみついてきた。 「今イイトコなんだよ!離れろッ!」 無理矢理引きはがそうとしたが、春奈は離れなかった。 「春奈…なんだか怖いの」 その時だった。その言葉を言い終えた時に悲劇は起きたんだ。…町は赤い炎に包まれていて、人々はみな黒焦げている。 「春奈!防災頭巾つけて逃げるんだ!」 ボーボー燃えている中で俺らは走っていた。けれど次の瞬間、俺動いていた足を止めてしまった。 「あいつだ………。」 教授とかいって俺を連れ回した…街中で出会った女。そいつは、火から自分を守る格好などではなくて、いまどきのスパイが着るような服着て………顔をこっちに向けた。 「教授!?」 またこいつ間違えてる…。笑顔でこちらに走ってきた。 「ニコナ、ちゃんとやりましたよ!ここ一面炎に包むなんてちょろいですし☆」 こいつが…やったのか?
/9ページ

最初のコメントを投稿しよう!