最高速の別れの歌-DEAD END-

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   中に入っていたのは  レースが可愛いリボンだった  マスターはそっぽ向いたまま  だけど、耳が赤い  ついそれを見て赤くなるけど  ぶんぶんと首を振って  私の火照りを沈める 「あ、ありがとうございます!  マスター!」 「おう」  私の顔を見ずに、早足で  マスターは歩き出した  少し笑って、マスターの方へ  走っていく  ついマスターの右手に  手を伸ばしてしまった 「へっ!?」 「あ!え?私何してるんだろ…  ごめんなさ…」  手を離そうとすると逆に  繋がれて、はなせなくなった  また無言だけど、  マスターさっきより赤い  …すごくね、私幸せだなって  そう思ったの  
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