最高速の別れの歌-DEAD END-

6/39
前へ
/207ページ
次へ
  「…おい、ミクー?」  ガラス(画面)の外から  マスターが話しかけてくる 「なんですかマスター?」 「調子悪いなら…言ったって  良いんだからな?」 「へ?」  マスターは急に  何を言い出すのだろう  今日は逆に絶好調なのに… 「そうだよミク姉」 「あんまり無理しなくて  いいとおもうよ」  リンちゃんやレンくんも  それに同意した  どうして? 「…ちょっと聞いてみろ」  そう言うとマスターは  今まで録音した曲を流す  半音ずれてるし全然音が違う  聞いてた音とかけ離れてて  なのにさっきまで  絶好調のつもりだった 「あ………」 「…ミク、明日病院(製作所)  行こうか」 「で、でも!」 「一応見てもらっとかないと、  なんかのウイルスに  感染してたら二度と  歌えなくなるかも  しれないんだぞ?」 「ミク姉…」 「ミク…」 「…わかりました、マスター…」  私は、小さな声で、言った  
/207ページ

最初のコメントを投稿しよう!

515人が本棚に入れています
本棚に追加