515人が本棚に入れています
本棚に追加
/207ページ
その日、俺は走ってく
男女を見た
なんだ、ただのリア充か
手に白い息をかけ
幸せでいいな、と手を擦る
ああ、そうか
もうすぐクリスマスなんだ
そりゃリア充も増えるよな…
「おい、待てよ!」
「いやだよっ!
待てと言われて
待つ訳ないでしょ?」
「ったく…、
これだから“ミク”は…」
「ほらほら早くー!」
「分かったって!」
俺は、思わず振り返った
輝くイルミネーションの街
淡く輝く世界に、強い光
強い光はやがて見えなくなる
俺は少し笑って、駅へ
歩みを進めた
あれはミクのふたつめの奇跡
オリジナル
<人間になって君と恋をしたい>
――…なんてな
最初のコメントを投稿しよう!