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あー、なんでこんな事になったんだっけ?どちくしょー……メイドがなんでいんだよ。
と心の中で悪態づく恭介。
「あ、あのっ、優しくして下さい……ね?」
恭介の下に縮こまっているメイドの形容をした少女は頬を赤く染め、言った。
何故、こんな事になっているのだろうか?先走る少女を見ながら恭介は30分前の事を思い出していた。
朝、迎えに来た黒スーツの男の車に乗り込み、10分程車で走ると見えてきたのが執事育成学校。
ただ、待っていて下さいと言われた恭介が待つ事5分。執事育成学校長と名乗るお爺さんがやってきた。
「君が恭介さんかね?」
「ん、あぁ」
「なるほど、確かに綺麗な顔をしておる」
「どうも」
「それじゃあ早速、君の教室に案内するとしようかの」
(そんなこんなで無駄に豪華な廊下通って教室についたんだよな)
うん、と頷いて過去を確認する恭介。少女は首を傾げるが恭介は気にせず回送を続ける。
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