第三話「続・執事の学校」

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 続いてだが、例の外人だ。  名前はアリル・シューノルア。皆はアリルって呼んでるが俺はこう呼んでいる。 「おい、アリ」 「ソのヨビカッタNOデッス!?」  まぁなんだ。髪は金、顔はいい方なんじゃねえか?後は身長が糞みたいに高いってだけだな。  さてと、次はあいつ…… 「キョッスケクン!?ムシヨクナーイ!?」 ……雛道明子だな。 「黙れアリ」  せっかくのイケメンを台なしにしながらアリは泣き叫ぶ。  こういう時は無視に限んな。 「貴方も中々の変人よねキョッスケ」 「キョッスケゆうな明子」  この茶目っ気たっぷりに見えてクールな女が明子。  このクラスの最年長でいっつも本ばっか読んでやがる奴だ。  俺から言わせりゃお前も立派な変人と言ってやりてえ。 「ふふ。恭介ちゃんの方がお似合いかしら」  感情を感じない笑い方にはもう慣れた。黒髪ショートで赤いふちの眼鏡がよく似合う大人の女だ。 「てめえ……。明子ちゃんって呼ぶぞ?」 「ごめんなさい」  もう一度言おう。こいつはまともな様で変人クラスメートの一人だ。
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