453人が本棚に入れています
本棚に追加
続いてだが、例の外人だ。
名前はアリル・シューノルア。皆はアリルって呼んでるが俺はこう呼んでいる。
「おい、アリ」
「ソのヨビカッタNOデッス!?」
まぁなんだ。髪は金、顔はいい方なんじゃねえか?後は身長が糞みたいに高いってだけだな。
さてと、次はあいつ……
「キョッスケクン!?ムシヨクナーイ!?」
……雛道明子だな。
「黙れアリ」
せっかくのイケメンを台なしにしながらアリは泣き叫ぶ。
こういう時は無視に限んな。
「貴方も中々の変人よねキョッスケ」
「キョッスケゆうな明子」
この茶目っ気たっぷりに見えてクールな女が明子。
このクラスの最年長でいっつも本ばっか読んでやがる奴だ。
俺から言わせりゃお前も立派な変人と言ってやりてえ。
「ふふ。恭介ちゃんの方がお似合いかしら」
感情を感じない笑い方にはもう慣れた。黒髪ショートで赤いふちの眼鏡がよく似合う大人の女だ。
「てめえ……。明子ちゃんって呼ぶぞ?」
「ごめんなさい」
もう一度言おう。こいつはまともな様で変人クラスメートの一人だ。
最初のコメントを投稿しよう!