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あいつで最後の一人だな。そうだな、簡単に言えばオカマだ。
「やーん、見つめないでよん恭ちゃん」
くねくねしながら頬に手を当てるこいつが、最後の変人クラスメート。
谷龍一(たにりゅういち)だ。
完っ全に名前負けしてやがる。
「おい、顔を近づけるな龍一」
何故か顔を近づけ目をつむり唇を突き出してきた龍一の顔を手加減少なめのパンチでお見舞いする。
「へぶるぁ!?なっ!なにすんのよぉん!」
「黙れ龍一」
「そうよねん、男は皆狼なのよん。あ、それとその名前で呼・ば・な・い・でん」
気持ち悪い。それに尽きる野郎だ。
迫る吐き気を抑えてもう一発お見舞いする。
「はばぁ!?」
これで変人クラスメートは終了だ。
いや、もう一人変人は居たな。
「皆ー、席についてー」
ガヤガヤと俺のせいで騒がしかった生徒らが席につき静かに口を紡ぐ。
「さて、とりあえず霧山。こっちにこい」
来た。行方が見えるのだが、逆らえねえ。
俺は立ち上がりそいつの前に行く。
「よし、脱げ」
「バッカじゃねえの?」
このセクハラ女が俺らの担任。坪山京子(つぼやまきょうこ)だ。
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