第三話「続・執事の学校」

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 と、いうわけで体育館なるものに生徒全員で来たわけだが。 「いいか、護身術は必須だ。絶対に習得する心得で挑むこと、特に霧山!」 「なんで俺?」 「優男っぽいから」  なんて勝手な理由なんだ。俺はかなりつえーぞ? 「ふふ、優男……」 「おい、明子。笑ってんじゃねえ!」 「まアまア、キョっすチャン」 「黙れアリ」 「ちくわさんは短気っと」  日向がメモ帳を取り出し何かを書き込む。 「日向てめえ、んだそれは?」 「ちくわさん日記です!」  意味わかんねえ。 「はいそこまで。そろそろ静かにな霧山」  くそぅ。てめえが原因のくせに……。 「いらいらするか霧山?ふふふ」 「当ったり前だ!」 「よし、かかってこい」 「は?」 「いらいらするんだろ?私にその鬱憤ぶちまけてもいいぞ?」  なんでだ?こいつが言うとエロく聞こえる。いや、とにかくだ。 「俺は女には手を上げねえ主義だ」 「そうか、んー。それなら私の胸を触ってみろ」  は?こいつ変態か? 「お前、今私のこと変態とか思ったろ?」 「それ以外あんのか?」 「いや、なに」 「お前、触れると思うのか?」 「んだと!?」  なんでだ。胸触るとかいうあたりから可笑しくねえか?
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