第四話「夏!ー無人島前編ー」

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「お兄ちゃん、飛行機怖い」 「大丈夫だ、俺は飛べる」 「恭介、大丈夫じゃないわよアンタの頭」 「飛行機が二人とも怖いなんて可愛いっ」 「お兄ちゃん、私死ぬのかな?」 「大丈夫だ真理。俺は飛べる」  空港にて、恭介達の姿があった。  飛行機初体験でわくわくしていた霧山兄妹であったが、いざ搭乗しようとなるとこの様子である。 「いいから乗るわよ!」  結局、渚に強引に乗せられ、いつの間にか飛行機は離陸していた。 「馬鹿なっ、俺は飛んでいるのか!?」 「お兄ちゃんっ、真理も飛んでる!」  渚は溜息を吐き出し、美咲はそんな光景に思わず笑みを浮かべる。  自家用ジェット機ということもあり、機内は広く間取られている。  ソファに大型の液晶テレビ、その他様々な物が完備されているのには驚きを隠せない。  二、三分経ち、霧山兄妹が落ち着きを取り戻した頃、奥へと繋がっている扉がいきなり開いた。
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