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第二話「土、日は私に尽くしなさい!」
wオマケw
『ある日の初夏の出来事』
「いやぁぁぁ!お兄ちゃん助けてぇ!」
「くそ!とうとう出やがったか!真理、隠れてろ!」
こんにちは、真理です。うちは、今大変な事になってます。
プルプルと震えながら私はお兄ちゃんの背中に隠れました。
「はぁぁぁぁ!」
「駄目ぇ!」
お兄ちゃんが拳を繰り出したその瞬間です。私は大きな声を上げてお兄ちゃんを止めました。
「なんだ!?」
「お兄ちゃんが素手であれに触ったら私お兄ちゃんと手繋げなくなっちゃう」
「なっ!?なにぃ!」
お兄ちゃんは目を開いて焦り始めました。
「くそ!んなら、どうすればいいんだ!」
「はい、お兄ちゃんこれ」
「こ……これは!」
私は最終兵器を渡しました。百円もする高級スリッパです。
「くっ、百円がパーだ……。くらえ!うらぁぁぁ!」
ぺち!!
こうして黒くてカサカサ動く私の嫌いなあれは亡くなりました。
めでたし、めでたし♪
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