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第四話「夏!ー無人島前編ー」
wオマケw
『水着』
こんにちはー。霧山真理です!
今日はお友達の由紀ちゃんと水着を買いに来ました。
「こんなのどうかな?」
私はシンプルなワンピースタイプの水着を身体に合わせながら由紀ちゃんに聞きます。
「いや、ダメダメだね!真理にはこれ!これしかないよっ!」
由紀ちゃんは首を振りながら大きな声を上げて両手を突き出してきました。
「こ、これ?」
「うん!」
由紀ちゃんに押し切られ私は渋々その水着を買いました。
防犯システムがきちんとしている、新築のおくしょん?(億マンションの意)
そのシステムをクリアして家の中に入ると香ばしい香りが漂ってきました。
廊下を通り、リビングに通じる扉を開けると奥に見えるキッチンにお兄ちゃんの姿がありました。
「おかえり真理」
お兄ちゃんは私に気がつくと火を止めて私の頭を撫でながらそう言ってくれました。
「あのね、今日、由紀ちゃんと水着買いに行ったの!」
「おう、どんなの買ってきたんだ?」
「あ……、えと、その」
もじもじする私にお兄ちゃんは扉の前に置いていた、水着が入っている紙袋の中身を取り出しました。
「こ!これは!」
「……あ」
「由紀、か。あいつ……出来るっ」
お兄ちゃんは白のフリルが着いているピンクのビキニを片手に呟きました。
この日はお兄ちゃんのテンションがマックスになって大変でした。
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