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ロッキングチェアに揺られながら、昼夜問わず魔法を試し、景色を眺める。
これが睡眠を必要としないユウの日課であり、流れ込む知識はそのままだが、やはり動く気は無いようだ。
今日もいつもと同じ予定であったが、ユウの足元に魔法陣が現れその輝きを増す。
拒否しても良いが行ってみるかと思い、ユウは光に包まれて廃村から姿を消す。
どうやら魔法陣は使い魔召喚と呼ばれる魔法学園の授業だったようで、ユウは何かの広い建物の中にいた。
目の前には生意気そうな小僧が一人、大方召喚者であろうが、その表情が見る見るうちに歪んでいく。
「けっ、俺の使い魔が弱そうなスケルトンかよ!何かの間違いだ!契約なんかしないからな!」
そう言って小僧はどこかに走って行き、周囲は同情の視線を向けるが、数人はユウがただ者では無いと察する。
しかし警戒するだけで目立った動きは無く、ならばわざわざ手出しする必要は無いとユウは彼らを放置した。
次々と召喚され、契約や交渉をする双方を知識の一端として頭に入れながら、ユウは辺りを見渡す。
そして知属性によって得た情報をもとに、数少ない話の通じそうな教師を見つけた。
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