召喚

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決断が早く、その答えを聞いてユウは微笑み、女教師は表情豊かな骸骨に慣れかけていた。 余談だがユウが人選を誤れば、ろくな未来が待っていなかっただろう。 最悪、復讐を恐れた教師によって落ちこぼれクラスは皆殺し、今以上に扱いが悪くなる。 ユウは女教師の言葉を聞いた後、遠隔で魔法を使い、クラス待機している生徒の魔力無しから手を出していく。 まず念話と呼ばれる魔力を使った方法で、直接頭に話しかけて有無を言わせずに説明する。 次に魔力解放の鍵を魔法で人数分作り、それを生徒一人一人の体に打ち込んで魔力を解放させる。 それと同時に魔力の制御方法を念話教え、属性や能力の説明書きをそれぞれの机に置く。 次に属性無しだが、使い魔が何かわかるかも知れないから保留だが、やはり魔法陣を使う優先順位は低いようだ。 「これでクラスの方は終わった、あとはこの場の生徒だけたが、少し様子を見よう」 聡(さと)い女教師はユウの言葉に頷く、下手に動くと説明が面倒だと察したのだろう。 その時、おかしな魔力の流れを感じ、ユウはその出所を見るために振り向きながら苦々しげに言う。 「バカが禁忌を犯したか」
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