骸骨転生

召喚

黒く光る魔法陣、そこから現れるボロボロのフード付きローブを着てフードを目深く被ったの存在。

そして鎖に縛られながら、苦しそうにもがく三体の魔物がツギハギに一体になった存在。

普通、使い魔召喚は本人の魔力や血を魔法陣に使うのだが、複数人でやると禁忌になる。

そして魔法陣で禁忌に関わった人数分の魔物が混ざりあい、キメラが生まれるのだ。

キメラになった魔物は自我を失い、日夜暴れ続ける存在であり、その寿命は短いが、過去には国や大陸が滅んだ例もあった。

禁忌召喚を行った場合、現れるのは死神か、キメラか、両方かの三通りだ。

｢死神だ！キメラも出たぞ！！｣

誰かが叫んだ言葉を皮切りに、我先にと出口へと急ぐ人々、避難誘導など無く、教師が真っ先に転移で逃げた。

それを見て転移が使える生徒も同じように逃げるが、入り口は変わらずすし詰めの押し合いへし合しをている。

そうこうしている間に死神とキメラの威圧感で、次々と生徒は失神していき、この場に立っているのはわずかだ。

辛そうな女教師や一部の教師と、強めの使い魔に守られる優秀であろう生徒、そして落ちこぼれの属性無し達。