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｢どうやら小さい個体は大きい個体に合わせて巨大化するようだな。
まあ安心しろ、キメラ化は一日で治るからな｣
ユウは笑いながら勇者に告げる、ゴキブリとキメラにしても良かったのだが、それは思い止まったようだ。
そうしてユウがキメラと死神の方へと足を進めていると、誰かが声を放つ。
｢お前！俺の使い魔になれ！｣
今の様子を見て声をかけれるとは、どんな無謀な者かと目を向けると、ユウを呼び出した召喚者の姿があった。
立ち止まるユウ、死神とキメラの威圧に耐えられるとは、さすがは自分を呼び出せた素質を持つものだ。
そう考えるユウだが、彼の返事はわかりきっていた。
｢断る、お前は一度契約を拒否しただろう？
それにもし最初に契約に応じられたとしても、お前のような奴は願い下げだ｣
彼はそう言って、魔力の矢を召喚者に放って動きを止め、彼らをつれて廃村へと転移した。
｢本当にキメラを直せるのか？｣
｢大丈夫だ。向こうでやると利用しようとする奴や、危険視する奴が出るからな。
まあ、手遅れみたいなものだが、キメラを治すのを人間に見せたくはない。
治す術があるのならと禁忌召喚、いや実験的にキメラを召喚しそうだ｣
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