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「今は三つの魂がマダラに混じり合った状態なんだろう?」
「!」
驚く死神、正にその通りであり、魂が見える者は神に準ずる者以外では圧倒的に少ないからだ。
ユウはその様子を知りながら、キメラに向かって手をかざすとキメラは光輝き、光は三体に分離していく。
そして光が治まると、鎌首をもたげる巨大な蛇のような姿をしたリヴァイアサンが姿を現す。
その横には、片手に抱えるくらいの大きさの赤獅子とライトドラゴンも姿を現し、ユウは矢にして放った魔法を解く。
すると三体ともキョトンとした顔をして、周囲を見回していた。
キメラと召還者に使ったのは、時属性を矢にしたもので、相手の時を停止、逆行、そして加速も出来る。
使い方によっては、体だけを若返らせたり、年老わせて消滅させることもや、脳だけを幼児退行させられる。
また、愚かにも死神に戦いを挑んだものに使ったのは知属性を矢にしたもので、文字通り相手に知識を与える魔法だ。
しかし、その知識が過剰であれば相手に害を与えることも出来、最悪の場合、死亡か廃人。
この二つの魔法にもし名前を付けるなら、タイムアローとメモリーアローだろう。
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