増える住民と介入者

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あれから数ヶ月が経ち、多少は成長したライトドラゴンと赤獅子は追いかけっこをしているのか、元気に駆け回り、飛び回っている。 その様子をユウとユウの眼孔から姿を見せるシオン、再々ここに来るようになったローグは微笑ましげに見守る。 ライトドラゴンと赤獅子はあれからユウに名をもらい、ライトドラゴンがラグナ、赤獅子がリーアと名付けられ、二体は喜びながらはしゃぎ、ユウたちにじゃれついていた。 キメラとなっていた影響か元キメラの三体は任意で再びキメラになれるようで、今度はそれぞれの意識を保ったまま自由に融合、分離が出来ている。 また、その名残で と はリヴァイアサンであるシオンと同じく多種多様な魔法を使えるようになっており、それが同族に襲われる要因の一つだ。 そんな中、転移の反応があり保護者枠の三体はそれをいち早く察知し動き始め、その方向に注意を向けると、小さな者が二つ現れた。 それは人間の幼子で年は五歳前後だろうか、一人は泣きながら座り込み、もう一人は一人目を気にかけながら周囲を見渡す。 ユウは知属性と二人の状態から情報を手にいれ、他の四体からはどうする?と視線を受けていた。
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