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詳しく言うなら幼い二体からはどうするの?と純粋に、保護者枠の二体はどうするんだ?答えは予想がつくが、と呆れたような視線だった。
もちろん答えは決まっていて、幼児二人の問題を解決する気であり、それを四体に伝えてユウは幼児たちの元へ向かう。
泣きべそ垂れる男児と、その子を励ましながら周囲に目を配る女児、男児からは魔力が一切出ておらず、女児からはある程度の魔力が出ていた。
しかし二人とも保有する魔力は莫大なもので魔力封印があったのだろう、二人の差は封印が解かれたか、そのままかの違いだ。
魔力のある者は幼い頃から聡いようで、ユウの姿を見た瞬間に男児は怯え、女児は怯えながらも警戒して魔法を構える。
ほぅ、まだ幼いのに拙いながらも魔法が使えるか。ユウはそう思いながら、怯える二人に声をかける。
「無理な話だがそう警戒するな、害を与える気はない」
優しくそう言うが女児の警戒心は晴れないようで、男児を庇いながら魔法を構えたままだ。ユウはあまり詰め寄るのは得策じゃないと思い、その場に腰を降ろしある魔法を使う。
ユウの額に浮かび上がる魔法陣、女児はそれに驚き、さらに警戒心を強めるがユウはその場から動かずにさらに告げる。
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