起床

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そう思った彼は、物は試しとあることを念じる。すると激痛が頭を襲い、彼は意識を失った。 気絶してから三日が経ち、彼は意識を取り戻して起き上がる。彼は魔法が思い通りになるのを感じ、新しい属性を創ることを念じたのだ。 その属性は知属性で、属性を創ることには成功したのだが、属性が属性な為に意識を失ったのだった。 この属性はこの世の全てを知るという、ふざけた属性で、今から過去に至るまでの世界各地の記憶が、全て彼の頭に流れ込んでいたのだ。 これが常人だったら、たちまち命を落としていただろう。知識を得た彼は廃村の門へ向かい、念じて作り出したロッキングチェアに座る。 そして椅子に揺られながら遠くを眺め、得た知識を思い起こす。まず自分の種族と属性はどちらも正体不明だった。 まあ種族はスケルトンとし、属性は念としよう。 次に屍が無く、家屋が小綺麗だと疑問に思っていた廃村のことだが、どうやら自分達の国によって人体実験の材料として捕えられた。 それによって大半は死に、辛うじて生き残った者は人とはかけ離れた姿に変えられている。
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