プロローグ

2/2
4人が本棚に入れています
本棚に追加
/22ページ
自分の始まり。それはいつからだろう? 自らが自らであると知り始めたのはいつだろう? そう意識だ。その人生の舞台はいつできたのだろう? 母の胎内に宿ったその瞬間? 恐らく違うのだろう。 じゃあいつ? いつなんだ? 考えれば考えるほどボクタチの胸は押し潰される。 かの偉大なる男、そうあのベンジャミン A カッパーフィールドがかつて言った。 ― 人生の始まり? そんな面倒な話は紙に書いてまるめて捨てておけ。それで万事片付く―
/22ページ

最初のコメントを投稿しよう!