プロローグ

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自分の始まり。それはいつからだろう? 自らが自らであると知り始めたのはいつだろう? そう意識だ。その人生の舞台はいつできたのだろう? 母の胎内に宿ったその瞬間? 恐らく違うのだろう。 じゃあいつ? いつなんだ? 考えれば考えるほどボクタチの胸は押し潰される。 かの偉大なる男、そうあのベンジャミン A カッパーフィールドがかつて言った。 ― 人生の始まり? そんな面倒な話は紙に書いてまるめて捨てておけ。それで万事片付く―
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