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こんにちわ。
ようこそいらっしゃいました。
椎名ペネロピと申します。
ここではこの物語りの説明をさせていただきます。
人は孤独になることがあります。
もちろん、物理的な意味ではなく精神的な意味で、孤独だと感じることがあります。
そんなときに、私は考えました。
もしも、
私の周りにある文房具やタンス、
その他言葉の話せないものたちが、私を愛していてくれていたらどうだろう。
私は、
文房具が喋るという妄想を持っているわけでも
生物ではないものに命が宿っていると信じ込んでいるわけでもありません。
私がしているのは、空想です。
もし私の愛用するペンが、
植木鉢が、金魚や小鳥が
もしも心を持っていて
私と親しくしたいと思っていたら面白いかもしれない。
偶然したその空想が、おもしろかったので
私は私が物理的にも精神的にも
孤独ではなかったのだと
気付いたあとも、たまにこの空想をしました。
つまるところ、
この物語りの主人公は言葉を話さないものです。
作品中ではそれが「何」なのかは明らかにしません。
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