第ニ章

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操縦が効かなくなったバイクはバランスを崩し、女はバイクから振り落とされた。 女の体はバイクから落ちると共に転がって、強く地面に叩きつけられた。 「うぁ!!」 「待ち伏せしたかいがあったなぁ。」 女は全身の痛みを堪えながら体をゆっくりと起こして顔を上げた。 周りは赤髪の男を筆頭としたバルバロスの連中に囲まれていた。 「まさかそちらから来てくれるとはな。」 「くっ…その赤髪、貴方A-Ⅰ級ウォンテッドクリミナル『アルクス=ファイフロア』ね…?」 アルクス:「大正解。」 「貴方もオルスの出先なのね。」 アルクス:「出先じゃない、協力してるだけさ。」 「顔も知らない奴に協力するとは、『灼熱』と呼ばれた貴方も堕ちたものね。」 アルクス:「女、言葉には気を付けろ。」  
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