第ニ章

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アイク「!」 この時だ。 俺は今までに体験した事のないものを味わった。 俺の見る先にいたのは、一人の女性。 ブロンドの髪がユラユラと風に揺らめき、腕には何かしら傷を負っている。 年齢も同じくらい。 その女が今、手に金色の細い剣を握り締め周りのバルバロスらしき男達に囲まれている。 エイト:「どうした、アイク?」 周りの声すら聞こえなかった。 その時の俺には、ただ一つの感情だけが俺の全てを支配していた。 頭も、体も、そして魂も。 だから、戦闘の時以外において初めて頭で考えるより体が先に動いた。 俺はバイクをアクセルを全開にし、高速道路の塀をバイクごと跳び越えた。 ただその感情を一心に、俺の全てが動いた。 助けなければ。  
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