第ニ章

63/63
25人が本棚に入れています
本棚に追加
/168ページ
女の体は震えていた。 小さく、細い体が小刻みに。 アイク:「…」 あの時、何故勝手に俺は動いたんだ。 今の俺には分からない。 ただ一つ言えるのは、 助けたい ただ、ただそう思ったと言うこと。 女は腕を押さえながら、金色の剣を地面に落としフラッとよろめき、意識を失った。 ガッ アイクはよろめいたその女を体を腕で支えた。 太陽のようなブロンドの髪がアイクの腕に触れる。 この時の出会いこそ、アイクの運命を変える「ネア」だと言うことは、 まだ誰も知るよしもない。  
/168ページ

最初のコメントを投稿しよう!