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元帥:「聞き捨ててはならないだと…?」
「
『エンリル』
に、ついてです。」
元帥:「!!!」
元帥の目つきが一気に変わり、その話題に食い入るように身を乗り出した。
「限られた有力な情報屋のみの間で、ここ最近になって再びあの『エンリル』が動き始めたと噂されています。」
元帥:「ついにあの災厄が動き始めたか…。」
「まだ確証は得てませんが、そのような噂が広まりつつあるのは確かです。」
元帥は目の前の机に両肘をつき、考えごとをし始めた。
元帥:「…緊急の追加命令を言い渡す。オルスの情報を探ると共に、『エンリル』の噂の情報も探れ。」
「しかし、先程も言ったようにあくまで噂です。今はオルスの情報の入手を第一優先にすべきで、そこまで警戒する程の事では…?」
元帥:「『シヴァの復活』とまで言われた歴史上、最も卑劣な究極の災厄集団。
それが、『エンリル』
そんな奴らがまた再び動き出してみろ、世界の終焉を迎えるのもそう遠い日ではなくなる。
先に手をうっておかなくては、取り返しのつかない事になるだろう。」
男は元帥の真剣な眼差しを見つめる。
「……わかりました。できる限りの情報を集めましょう。報告は以上です。では、失礼しました。」
そう言い、男はその場を後にした。
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