第三章

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プルルルル… 聞き慣れた着信音と共に、バイブがポケットの中で鳴り響いた。 アイクは携帯を取り出し、パカッと開いた。 “着信 カイル=クレイン” アイク:「…やっとか…。」 そう呟き、通話ボタンを押した。 カイル:「よぉ、アイク。連絡遅れて悪かったなぁ。」 アイク:「べつに気にしてない…。」 カイル:「そう言えば、あの子の様子はどうだ?もう大丈夫なのか?」 アイク:「あぁ…問題ない。」 カイル:「そうか、そりゃ良かった。」 アイク:「それより、なにか情報でも掴んだのか…?」 カイル:「それ事なんだが、さすがは『影』と呼ばれるだけの事はあって、奴と直接関わる情報は、これと言って何一つ掴めてない。」 アイク:「だが、電話をしてきたと言う事は何かあるんだろう…?」 カイル:「まぁな。俺もこの2日間遊んでた訳じゃないさ。」  
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