第三章

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2日間前に通った道を再び走って行く。 この道のりは、もう何度も行き来している。 多分、目をつむったままでも行けるだろう。 感覚がすでに体に染み付いている。 昼間の中心街はと言うと、かなりの交通量だ。 歩行者もいれば、車や大型トラックなどもある。 そこからさらに北上して行く。 北に向かうにつれて、周りを囲う建物が高くなってゆく。 次第にそれらは、一般的に高層ビルと呼ばれる建物へと姿を変える。 前から後ろへと流れさってゆく建物の風景は、人類の進化と同じように、建物も進化をし続けている様に見える。 これもまた一種の神秘なのだろうか。 その天空を埋め尽くす、高層ビルの間にしかれた大通りを止まることなく更に滑走して行く。 そして、いつしかまた俺達の目の前にエラの要塞が姿を現す。  
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