第三章

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ネイルはそう言うと、今吸い始めたばかりの煙草をエイトに向かって、ダーツの矢の様に投げつけた。 エイト:「うわっ!!馬鹿ぁっ、熱!!!!!……じゃなくて、冷たっ!!」 ネイル:「ははっ…すげぇだろ。題して、『なんちゃって冷え冷え煙草』。俺の暇つぶし発明の傑作だぜ…。」 その冷たい煙草とやらを、エイトはもう一度自分の手に当てた。 エイト:「はぁ?何これ、すげぇ!!冷てぇ!!ちゃんと煙でてるし!!」 ネイルはエイトのリアクションを見て、ケラケラと笑っている。 ネイル:「ガキは、そいつで遊んどきな。」 カイルは呆れた顔をして、頭をかいている。 ネイルは急にクルッと、アイクの方に振り返った。 ネイル:「アイクも久しぶりだなぁ…。お前は相変わらず無愛想だなぁ。」 アイク:「余計なお世話だ…。」 ネイル:「色々とお前の最近の事、聞いたぜ…?お前もなかなかやるなぁ。」 そう言ってまたケラケラと笑う。 こいつ、完全に俺をからかってる。  
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