第ニ章

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-ミルフィスト中心街- ブォォォオン…! 一台のバイクが中心街の中を勢い良く走り抜ける。 胸の辺りまであるブロンドの髪をなびかせながら、女は腕の傷をもう一方の手で抑えながら痛みをこらえていた。 「痛ッ…さっきの奴らさえいなければ…。」 いくらロケットランチャーの砲撃を避けたからといって、さすがにあれほど近距離ならば傷一つ負ってもおかしくはない。 「とりあえずあえず、今は少し身を隠すしかない。」 女の腕からは血が着衣の上から滲み出ていた。 向かい風が傷の痛みを余計に強める。 その時、 バキュ ン!!! 乾いた銃声が響き渡った。 バキ ン!!! 弾丸は女のバイクのタイヤの部分に命中し、タイヤはパンクしコントロールができなくなった。 「なっ…!!!」  
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