プロローグ

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ある夏の日、私が家で『沈黙の春』を呼んでいると客が訪れました。 高ニのときのクラスメート、イングリッシュマンでした。 彼は昔と変わらずまっすぐで綺麗な瞳をしていました。 久しぶりの再会でなにを話したらいいかわからない私。 沈黙がしばらく続いたあと、彼が口を開きました。 「おれ、今警察に追われてるんだ」 このときすでに自分の運命が大きく変わりつつあることに私はまだ気づいていませんでした。
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