17人が本棚に入れています
本棚に追加
/38ページ
美智子と安原、二階から登場。
美智子
「あなた達、ここの住人？」
リサ
「そうですけど」
美智子
「ちょっと聞きたいんだけど」
リサ
「その前に、靴」
美智子
「私の靴？ シャネルだけど、それが何か？」
鶴見
「凄げー、初めて見た」
美智子
「今度あげようか？ お古でよかったら」
鶴見
「マジっすか」
美智子
「嘘に決まってんだろ」
鶴見
「ヒドイ！ 詐欺師！」
美智子
「騙される方が悪い」
リサ
「ちょっと、アレ見て。（壁の貼り紙を指差す）」
『土足現金』の貼り紙。
美智子
「安原！ 脱ぎなさい！」
安原
「はい」
リサ
「（美智子に）あなたも」
美智子
「え～、グンゼの靴下が汚れちゃう」
リサ
「靴と靴下のバランス悪くない？」
安原
「なんて辛口ファッションチェックなんだ」
美智子
「グンゼをバカにしたわね」
リサ
「バカになんかしてません。バランスを言っただけです」
美智子
「と言うか、『土足現金』って何？」
鶴見
「ニュアンスで分かるだろ。ところでおたくらは誰？」
リサ
「何か怪しい。あっ！ 鶴見さん、さっき怪しい人影見たって言ったよね？」
鶴見
「そんな事言ったっけ？」
リサ
「この二人、泥棒じゃない？」
美智子
「違う違う。泥棒じゃない」
リサ
「鶴見さん、やっつけて！」
鶴見
「え？ 俺が？」
リサ
「早くやっちまえ！」
鶴見
「朝日奈さん、一旦落ち着こうか」
美智子
「安原、あんたも何とか言いなさい」
安原
「はい、私達はまだ何も取ってません」
美智子
「そうそう、私達はまだ何も、ってバカ！」
最初のコメントを投稿しよう！