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第0話「能力」
人々の科学力が次々と進歩を遂げていた時代。
そこで科学者達はある問題に直面していた。
『世界の修正』
人間が科学力を発展させすぎて
滅ぼさせないかのようにそれは訪れる。
それが起きた瞬間に人間の科学力は無に還る。
しかし、科学者たちはその「世界の修正」に対抗した。
その最後の手段が『種への直接の取り込み』である。
人が「知識」として持っていたのであれば
それは「世界の修正」にたやすく奪われてしまう。
ならば「人そのもの」に「組み込む」
ことが出来ればどうだろうか?
それは親と子が遺伝によって受け継ぐように……
科学者たちはその最期の賭けに挑戦した。
様々な科学技術を人の遺伝子に組み込んだ。
その遺伝子を継いだ者を「能力者」と呼んだ。
そして――世界の修正は起きた。
ここから、この世界の物語は始まる。
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