落雷。暗転。

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目を覚ますと薄暗いカビ臭い空間で… 「ん…。」 何処だ? まだ頭が霞がかって上手く動かない。 「あ。起きた?」 ヒョイっと俺の顔を覗き込んだのは… 「高橋!?」 「よっ!成宮!遅くなったけど助けるからな!」 え? 助ける? そいや田崎は? 「へっ…?え…?」 頭がついてかない。 「ごめんな―っ。アイツらが煩くて成宮に薬かがしちゃったから頭ぼぅっとしてるよな…?」 困ったみたいに頬を掻く高橋。 アイツら? 「成宮良いヤツだって言ったのに部外者に溜まり場教えんなって…、」 溜まり場?? ドンッ! ぼぅっとした頭にまた鈍い音が聞こえて来た。 そうだ。 これって何の音だっけ?
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