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「高橋…?今の音…?」
一気に意識がはっきりする。
そうだ。
田崎…血が…
「あぁ。勿論アイツにはこないだのお礼中。」
何時もの高橋の雰囲気が消えて知らない顔。
気まずい顔で
「成宮の分も…。」
そうだ。俺、高橋の前で…
カァッと顔面に血が集まる。
「こないだは…ヤなもん見せて…ごめんな…。忘れてくれ…。」
恥ずかしくて高橋の方を見れない。
沈黙がいたたまれない。
高橋の視線だけはジリジリ感じて。
ふいに腕を掴まれる。
「行こう。成宮。…終わらせようぜ。」
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