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流星が来て数週間。全く何事も起こらず、心配されていた戦闘人形(バトル・マリオネット)同士の戦いも一回もせずに平和に過ごしていたらいつの間にか夏休みまであと2日というときの学校での事だった。
「マスター。夏休みとはなんですか?」
「長くロングな休みだよ。だいたいの人は卒業していく悲しい・・・ゲフンゲフン
とにかく長い休みなんだよ。」
「ねぇ、陽ちゃん。夏休み避暑りに行かない?来栖家別荘で!流星ちゃんも一緒行こうよ!」
コイツは幼なじみの来栖加奈子(クルスカナコ)だ。加奈子は来栖家次期当主で、かなり金持ちだったりする。
「本当ですか?陽兵さん行きましょうよ!」
「パスだ!今はそれどころじゃないんだよ~!」
実は両親達が俺の様子を見に戻ってくるのだ。
もちろん両親は流星の事を知らない。だから現在はこのピンチをどう乗り切るか考えていてそれどころではないのだ。
「確かに、陽ちゃんは流星ちゃんをどうゆう風にごまかすか大変だもんね!」
「そうだな。そこが一番悩むところ・・・
いつから気付いてたんだ?お前・・・」
「流星ちゃんが来てからだお☆キラッ」
加奈子はかなり鋭い。下手すると様々なことが加奈子にバレてしまう恐れがある。それだけは避けたい。
「流星ちゃん、陽ちゃんの両親が来てる間預かろうか?」
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