0人が本棚に入れています
本棚に追加
夏休みが終わったものの、
まだ暑さが残るとき。
久しぶりに早起きをして
眠たい目を擦りながらバスに乗った
日野百合沙(ひのゆりさ)
バスの一番後ろの席に乗ると
窓際に座って、窓に頭をつけて寝ていた。
バスが動き、次のバス停に着くと、
音楽プレーヤーを聴きながら男が乗ってきた。
制服のみだらに着てバックをリュックサックの
ように背負っていた。
男は、一番後ろの席に百合沙を見つけると
「しめた」と言わんばかりに
隣に座った。
百合沙は、寝ているので気づかない。
すると、男はイヤホンを耳から取り、
百合沙の耳元でささやくように言った。
「次は~正興学園前~正興学園前~
正興学園高等学校に行かれるお客様は
こちらが下車する場所で~す」
最初のコメントを投稿しよう!