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「絶対に!!ハァ…あれに乗る!!…ハァハァ…乗れる!!!」
走りながら自己暗示を自らにかける。
俺はレールに向かって垂直に走っている…しかし、汽車はすでに俺の左側へと走ってしまっている。
それに、汽車の移動速度は俺の走る速度よりも当然のように速い。
ドンドンと距離を開けられていく…
…やべぇ!!走りには自信あったがこのままじゃあ乗れねぇ!!
荒野の地面を力一杯蹴って、俺の方も速度を上げる。
けど…この程度の加速じゃあ…
どうする…どうしたら今よりも速く走れるようになる…
「ハァハァハァ…!?そうか!」
一つだけ思いついた…けど、これはたぶん馬鹿な奴だけが思い付く方法だと思う…。
だが、そんな事言ってる場合じゃねぇ!!
まず、俺は汽車が通り過ぎた後のレールの上に移動して汽車を後ろから追う形を作る。
「よし……いくぞ!!!」
走りながら、両手に双銃のウェポンを具現化させて、銃口を地面へと向ける。
右足が地面を走り幅跳びの要領で蹴るタイミングに合わせて弾丸を放つ。
「うあっ!!!」
さっきの戦闘の時よりも高く舞い上がり、上昇から白い汽車を捉える。
俺との距離は50m先といったところを走っている。
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