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「ッンな事…なってたまる…かァ!!!!」
残り5m
ざわざこんな異国の地で呆気なく死んでたまるかよ!!
残り1m!
…俺の体、ゴメン!!
ついに俺の体が汽車の一番後ろの車両の上へと差し当たる。
「オラァ!!!!」
その瞬間に、後ろを撃っていた双銃を両手を上に挙げる事で銃口を上に向き撃つ。
横に進む力に下に落ちる力が加わって、斜めに落下する。
そして、俺の体は真ん中あたりの車両の上にへと叩きつけられる。
そのまま声を出せないまま車両の上を勢いよく転がり、前の車両へと進んでいく。
双銃は手放し、両手で頭を抱えて守るように転がる。
そして…
「グッ!!!」
なんとか転がる勢いを殺して止まる。
すると、目の前に汽車のモクモクと水蒸気が立ち上る煙突のが顔面に当たる寸前で止まった。
が、当たるギリギリな事もあってちょっとした揺れで俺の体が前へといってしまい…。
ジュゥ……
「あッッッつぅぅぅぅ!!!!!」
その衝動で体制をうつ伏せの状態から立ち上がり、一番後ろの車両にまで走って向かい、出来るだけ煙突から離れる。
「つぅ~…煙突熱い…」
涙声になって一人呟く。
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