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「ぐぁ……」
俺の放った全ての弾丸達は、見事に男の背中に直撃した。
でも、弾丸は男の体を貫通はせず、当たった瞬間に消えていた。
男は、一度だけ肺に溜まっていた空気を吐いた後、膝から崩れ落ちた。
「そりゃそうだよな。手加減してるんだし、このくらいのレベルの攻撃じゃあ死なないよなぁ…」
まぁ殺す気なら、連射なんかしなくても本気の一発で頭をぶち抜けば出来るんだけどな。
男が崩れ落ちた時に、女の子の手首を縛っていたウェポンは消えさった。
女の子は、自由の身となったが目の前で人が撃たれた事に驚いたのかその場に座り込んでしまった。
「おい!そこの金髪の女ァ!!大丈夫かァ!!」
と、俺が言ったと同時に男達が突っ込んできた。
女の子からの返事は無く、その場に座ったまま様子を見ているだけだった。
印象的だったのは、人が撃たれた事もあって怯えたり恐れたり、そんな表情だと思っていたけど普通にこちら…と言うよりか俺を見ていただけだった。
「ッと!今はそんな事よりも、目の前にいるヤツらに俺のストレスをぶつけないと…なァ!!!」
女の子から目線を外して、単調に正面から襲ってくる男達のウェポンの種類を確認する。
…全員、近距離戦重視の片手剣や短槍などの攻撃範囲とリーチが極めて低いウェポンばかり…
「余裕だな♪」
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